これまでの歩み

私小幡祐嗣は、幼少の頃から工作などカタチあるものを作ることが大好きで、時間をみつけてはモノ作りに没頭していました。obata

社会人として会社に勤めていた頃、住まいのすぐ近くに東京ガラス工芸研究所がありました。当時は「ガラス工芸」は全くと言ってよいほど無知な世界でしたが、逆に何も知らなかった分、直感で「これは面白い」と感じました。24歳のときにモノ作りを一生の仕事にしたと決断し、会社を退社。東京ガラス工芸研究所に入学しました。勉強していくうちにガラス工芸の奥深い世界にハマっていったのです。

研究所で勉強の後、吹きガラスの習得やガラスをもっと深く学びたいという想いが強くなり、富山ガラス造形研究所に入学。在学中より国内外のワークショップにも積極的に参加し、見聞を広めました。

卒業後、数々のガラス工房で修行の後、富山で独立、2009年にオバタ硝子工房 鬼窯 を設立しました。

 

経歴

1971年 愛知県豊田市生まれ
1989年 愛知県立豊田西高等学校卒業
1999年 東京ガラス工芸研究所研究科卒業
2001年 富山ガラス造形研究所研究科卒業
2000年、2003年 ピルチャックグラススクール (アメリカ)
2002年〜2006年 金津創作の森ガラス工房(福井県)勤務
2007年〜 富山市にて制作
2009年  立山山麓(富山市本宮)にて築炉   オバタ硝子工房 設立

主な個展、展覧会

2009年
個展『 小幡祐嗣 硝子作品展 〜アンドロメダの孤独〜』  (富山県 射水市 ギャラリー リリーホワイト)
個展 『イケイのガラス』(長野県 松本市 GALLRY ゆこもり)
2010年
個展 『小幡祐嗣 硝子作品展』(富山市 富山大和)
「とやまのガラス作家たち展」(名古屋市 松坂屋)
2011年
個展 『小幡祐嗣 硝子作品展』(静岡県 磐田市新造形創造館)
「海ガラス、山ガラス展」(東京 恵比寿三越)
「富山のガラス作家たち」展(名古屋市 松坂屋)
「グラスアート展」 (岐阜市 高島屋)
豊田スタジアム10周年記念品制作
2012年
「林屋晴三撰 現在の茶の湯」富山護国神社 崋山亭
2013年
『オバタ硝子工房作品展』 愛知県 豊田市 アートスペース彩
『硝子二人展』 大阪 北区 アムリタ
2014年
「富山硝子作家協会展」 東京六本木AXIS

鬼窯(オニガマ)の由来

かつてガラスの溶解炉を建設中に、窯の形が鬼に見えた瞬間がありました。さらに、工房が建つ立山youkouro山麓には古来より立山信仰があり、曼荼羅に描かれた地獄谷の鬼の絵図を見たときに、窯の形が鬼に見えた記憶とリンクしたのです。それ以来、工房名を「鬼窯」と名付け、鬼は自分の作品の大切なモチーフになっています。

 

立山山麓への想い

四季の移り変わりが美しい立山山麓の自然は、私の創作活動にとても良い影響を与えてくれます。さらに立山山麓は立山信仰の地でもあgaikan_fuyuることから、多くの歴史ある像や建物が残っています。それらは創作に欠かせないインスピレーションを与えてくれます。

この地に工房を建てる時、多くの地元の方々が協力してくれました。そして、普段の生活も地域の皆さんに日々助けていただいています。立山山麓の温かい人々に感謝しつつ、この地で仕事ができることは私にとって、この上ない幸せなことだと思っています。

 

創作のこだわり・・・夢

自然や宇宙の現象、面白い形や模様の動物、植物 また、人が古来考え出してきた仏像、精霊、想像上の獣などを作品のモチーフにしてgaikanいます。

ガラスは非常に高温かつ流動的です。動いているガラスを、自分の意図した通りに扱うことは大変難しい反面、刺激的な瞬間でもあります。その気持ちを作品で表現できるよう日々創作活動に取り組んでいます。

これからは、作品の質をさらに高めていき、日本だけでなく海外でも発表していきたいと考えています。一人でも多くの人に、「驚き」と「喜び」を届けることができる作品を。。。

 

作品のご購入について

鬼窯の作品は、展覧会やイベントでの発表、ガラスショップ、インターネットでご購入いただけます。また、企業様や個人様向け記念品等のオーダーメイド製作も承っています。

詳細はお問い合わせください。